酒造メーカー製造の【消毒用アルコール】について!

2020-04-21トレンド新型コロナウイルス

事の経緯や製造されるアルコール度数・入手方法・価格などについてや、そのほかの気になることについてまとめました。


酒造メーカー製造の消毒用アルコールについて!


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なぜ酒造メーカーが消毒用アルコールを製造?

なぜ酒造メーカーが消毒用アルコールを製造?

記事内で、アルコールとエタノールの2つの表現を使い分けていますが、アルコールの一種がエタノールです。

政府文書ではより具体的なエタノールという言葉をつかっていますが、筆者としては馴染みのあるアルコールという名詞を使いたいので混在しています。同じ意味として捉えてください。

既存の消毒用アルコール製造会社からの供給が追いつかない為に、政府が特例措置を行いました。

内容は、手指消毒用エタノール以外の「高濃度エタノール製品」を用いた手指消毒を許容するというものです。

この特例は、新型コロナウイルスが収束・終息後に変更あるいは廃止となる可能性があります。

参考:新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000624093.pdf

「高濃度エタノール製品」というのが、酒造メーカーが提供するいわゆる「蒸留酒」にあたります。

蒸留とは、ジン・ウォッカ・テキーラやウイスキー、焼酎など度数の高いお酒の製造に使われる手法です。

具体的には、水とアルコールの沸点の差を利用して沸点の低いアルコールのみを蒸発させて抽出しアルコール度数を高めるものです。

現在の蒸留技術では、1回の蒸留で90%程度の度数のアルコールを作ることが可能です。

このような技術・設備をすでに持っている酒造メーカーが消毒用アルコールを製造するというのは自然の流れだと言えます。


アルコール度数の違いについて

アルコール度数の違いについて

今回の特例には、以下の条件があります。
エタノール濃度が原則 70~83vol%の範囲内であること

70度~83度の範囲内であれば消毒液の効果として問題ない」ということですから、その範囲で各酒造メーカーが度数を決めるということになります。

今回よく見かけるのは77度のものですが、おそらく縁起を担いでいるのではないかと思います。

「狙った度数にできるものなの?」という疑問については、設定したい度数より高めの濃度で作ってから薄めることで簡単に調整できます。

ちなみに、今回の特例に該当する商品について、販売の際に以下の文言の使用が許可されています。

本製品は医薬品や医薬部外品ではありませんが、消毒用エタノールの代替品として、手指消毒に使用することが可能です。


入手方法は?

入手方法は?

供給先については、製造業者が判断することになります。

ただ、今回の特例の中の文言として医療機関・高齢者施設での消毒液不足を危惧する内容がありますので、強制はないですがそういった施設に優先的に供給することになるでしょう。

事実、笹一酒造さんでは、次のようなアナスンスがされていました。

首都圏を中心とした医療機関、弊社と取引のある酒類販売店、ドラッグストア、弊社直売店(酒遊館)に優先的に供給します。

引用:笹一酒造 http://www.sasaichi.co.jp/information/info1.php

各地の蒸留設備をもつ酒造メーカーで積極的に製造してもらえば、消毒液不足がある程度解消されるかもしれません。

今後の動向に注目です。


飲んでも大丈夫?

飲んでも大丈夫?

飲用可能なアルコールとして販売されるので飲むことができます。

ただし、度数が高いので急性アルコール中毒などに対する注意が必要です。

むろん、飲んだからといって体内のウイルスには効果はありません。


価格は?

価格は?

飲用アルコールなので、酒税が課税されます。

例として、笹一酒造さんの高濃度エタノール製品「笹一アルコール77」を挙げます。

こちらの製品は、500mlの希望小売価格が、¥1200(消費税抜)です。

こういったものは自然と足並みがそろうものなので、どこの酒造メーカーも大差ない価格帯になると思います。

ちなみに無水エタノール(99.5%)の税抜希望小売価格は、500mlで1720円ですから、悪くない価格設定だと思います。


既存の度数の高いお酒でも代替可能?

スピリタスなど、既存のお酒で度数が90度以上あるものも存在します。

これを消毒用としてつかうなら、精製水で薄めないと充分な効果が望めないでしょう。

しかし、それ以前に、含有成分の中に消毒用途に適してないものが入っている可能性もあります。

なるべく今回の特例を受けて製造されるものを使うほうが無難でしょう。


余談ですが、消毒液の原料用途として95度のアルコールの製造を予定している酒造メーカーもあるようです。

一般まで流通するのかは定かではありませんが、手に入れた場合は効果がでるレベルまで精製水で希釈する必要があることを忘れないようにして下さい。


まとめ

今回の記事では、酒造メーカー製造の消毒用アルコールについて取り上げました。

現状の供給量と供給範囲を考えると実際に手に入れるのは難しいかもしれませんが、見かけたなら買っておいて損はないでしょう。

新型コロナが終息した時にまだ残っているなら飲用にすれば無駄にはなりません。


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