Chromeに【組織によって管理されています】と表示されている件について試してみたこと!
Google Chromeのアップデートきっかけで気づいた、見過ごせない表示。
「組織によって管理されています」について、いろいろ調べて対応してみた結果についてまとめました。
Chromeの「組織によって管理されています」に気づいた経緯と確認作業
2020年4月18日、ニュースサイトをみていて、「Google Chromeに緊急の脆弱性、ただちにアップデートを」という記事を発見したことがきっかけでした。
内容は、「当該脆弱性が悪用されると、システムの制御権が乗っ取られる可能性がある」というものです。
脆弱性が内在するバージョン情報があったので、自身のChromeのバーションを確認してみると該当していたました。
すぐに、バージョンアップを行ってから再起動をしました。
そして、問題なくバージョンアップしているかたしかめようとメニュを開いたとき、ふと目についたのが今回のタイトルにある「組織によって管理されています」でした。
以下の赤枠部分です。

ちなみに上記のメニューはChromeの右上にある以下のアイコンをクリックすると表示されます。

当然違和感を覚えたので、「組織によって管理されています」をクリックしてみると以下の画面が表示されました。

この画面は、Chromeのアドレスバーに「chrome://management」と打ち込んでEnterでも表示されます。
さらに詳細をクリックすると以下の画面に遷移します。

この画面を読み進めていくと、「chrome://policy」で今回の問題の中身を確認できることがわかりましたので早速見てみました。
さきほどと同様にアドレスバーに打ち込んでEnterです。
以下が「筆者のChromeを勝手に管理している謎の組織が設定したポリシー」のようです。※十中八九Google絡みの縛りだとは思いますが・・・。

左にリンクがあったのでクリックすると以下の画面が表示されました。

英語が表示された時点で複雑化は必至なので、とりあえずChrome経由でのアプローチをやめました。
当該表示を消せるものなら消したいが手動ではレジストリをいじりたくない
同じ症状の人がいないかネットを検索したところ結構いました。
当該表示を消すには2つの選択肢があるようです。
フリーソフトを使う方法とレジストリをいじる方法です。
個人的には、手動でレジストリをいじることに抵抗があるので、ソフトを使った方法を試すことにしました。
ソフトを使うといっても、ある程度信頼ができることと、簡単に元の状態に戻せることが必須条件です。
色々と調べてみたところ、「AdwCleaner」というソフトが良さそうなので採用しました。
AdwCleanerの説明を抜粋させてもらいました。
知らないうちに組み込まれてしまったアドウェアやスパイウェア、不要なレジストリの記述などを検出し、ワンクリックで削除するソフト。まとめて削除する以外に、チェックボックスのON/OFFにより、ユーザが選択して削除することもできます。
引用:Vector https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se506143.html
ソフト配布サイトの「Vector」からダウンロードして使用しようとしましたが、バージョンが古かったようで結局本家サイトからダウンロードしました。
以下のページよりダウンロードできます。※右上の「Download」より。

https://toolslib.net/downloads/viewdownload/1-adwcleaner/
このソフトは、インストールなしでその都度exeファイル(実行ファイル)をクリックして使用するタイプです。
ダウンロードした実行ファイルを実際に起動させて以下の設定をします。

左メニューの「設定」の「アプリケーション」タブにある「Chromeポリシーをリセット」をオンにすればOKです。
設定変更後にスキャンをした結果が以下です。

アドウェアが1つ検出されました。
少し調べてみたところ、絶対的に悪いものではなさそうでしたが、隔離して問題があれば復元できるので隔離します。
ここで「続行」をクリックすると、他に立ち上げていたプログラムが強制的に終了させられますので注意してください。

必要なものは保存してから「続行」をクリックします。
次に、PCを再起動させます。

「今すぐ再起動する」をクリックします。
再起動後に以下のような状態で立ち上がってきます。

ネット情報によると、これで「組織によって管理されています」の表示が消えているはずです。
が・・・、消えていませんでした・・・。

何が悪いのか全くわかりません。
その後、何度か細かい手順を変えて試したのですがダメでした。
原点に戻ってからの最終結論
もう一度、原点に戻って調べてみました。
英語で表示されていたポリシーの内容を翻訳してみたのが以下の画像です。

ここで、「flaseに設定されている場合、使用は許可されない」という記述をみつけました。
そして、設定を再度確認してみると。

このようにfalseでした。
何者かによって筆者のChromeでは「QUICプロトコル」が使用不可にされているということになります。
問題は、それによる明確な弊害があるかどうかですね。
QUICとはGoogleの考案したHTTPのメッセージを効率よく高速かつ安全にやりとりするためのプロトコルであり。UDP上でTCP+TLS1.3+HTTP/2のような機能を持ち、信頼性のある安全な通信を行う。
引用:https://qiita.com/flano_yuki/items/251a350b4f8a31de47f5
ということのようですが、いまいちよくわかりません。
現状、違和感なく使えているので使用できなくても問題はなさそうです。
ちなみに、人によってはGoogle Chromeでパスワードを記録できないようなポリシーが追加されているケースもあるようです。
追記:レジストリを確認してみる
レジストリをいじる方法について、念の為確認だけしてみました。
Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」が立ち上がります。
名前に「regedit」と入力して「OK」をクリックするとレジストリエディタが立ち上がります。
今回の問題をレジストリで解決するための本丸である、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chromeを確認したのですが、何もありませんでした。


本来なら、ここに勝手に追加されたポリシーが表示されていてそれを削除すると「組織によって管理されています」が消えるはずなのですが・・・。
謎です。。
まとめ
いろいろと調べたり、対策を試してみましたが根本的な解決にはいたりませんでした。
今回筆者のChromeに表示された「組織によって管理されています」については、筆者の場合大きなデメリットはなさそうなので、一旦保留と判断しました。
今後しばらく様子をみようと思います。
ただし、気持ち悪さは残っていますので、今後解決したり状況に変化があった場合は追記する形でお知らせします。