健康や学力・人間力の向上にも貢献する読書のススメ
読書をするとさまざまな良い効果があるという研究報告は複数存在します。
小さい頃から読書をされている方なら思い当たる部分もあるでしょう。
今回は、読書をすることで何が得られるのかについてまとめました。
日々のストレス解消になる
「読書開始から6分後にストレスが68%解消される」という研究報告があります。
皆さんの中にも「読書をすると気分転換になる」と感じている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回ご紹介した研究報告によって、それが科学的に裏付けられたということになります。
具体的な数字が出ていますので、ストレスが多いと感じているならこまめに読書の時間をとろうという気になりますね。
6分以上という短時間でOKなので、就寝前にリラックスするために読むのもよし、文庫本サイズの小説を持ち歩いて休憩時間や電車などの移動時間に読むのもよしですね。
これを習慣化できればかなり日々のストレス軽減に貢献してくれるはずです。
脳を若く保ち病気予防にもなる
「日常的に読書を行っている人は、老化による脳の衰えが平均よりも32%も少ない」という研究報告があります。
また、読書はアルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβを抑制するという情報もあります。
読書の場合、テレビや映画と違って自分の力で脳内に映像を思い描く作業をおこなう必要があるので、そのことも大きく作用しているのかもしれませんね。
集中力・記憶力・思考力が身につく
本の世界に入り込むには集中力が必要です。
そして、物語を把握するには記憶力と思考力は欠かせませんね。
自然とそういう力が鍛えられることも読書の利点の1つだといえるでしょう。
文章力が上がる
長文を書く力や文章表現力、語彙力は本を読んでいると自然と身についてきます。
例えば筆者の場合、子供の頃は活字嫌いで学校の図書室にいっても漫画や絵の多い本しか読みませんでした。
作文が宿題に出た時は、原稿用紙1枚、たった400文字書くのにすら四苦八苦した思い出があります。
読書感想文に至っては指定図書をろくに読まずに、巻末にある「あとがき」を大胆に引用するなど、姑息な手をよく使っていました。
ところが、大人になり本を読むようになってしばらくすると長文が苦もなく書けるようになりました。
こんなことなら、子供の頃からたくさん読んでおくべきだったと反省したのですが、そもそもなぜ活字嫌いになったのか記憶にありません・・・。
よくよく考えてみると、「勉強しろ!勉強しろ」といわれて育ったのが原因だと思います。
勉強には活字が付き物ですから、知らず識らずの内に、活字=苦手となっていったのでしょう。
お子さんをお持ちの方は、本好きになるように導いてあげられれば、それがお子さんへの一つの贈り物になるのではないでしょうか。
余談ですが、子育ての重要なポイントの1つは、可能性を妨げないようにすることだと思います。
人として生きる上で重要な事柄に対して苦手意識をもたせてしまうと、後の人生の選択肢が著しく狭まってしまいます。
ぜひ、注意してあげてください。
考え方の切り口が増える
本には色々とジャンルがありますが、小説類以外で個人的にオススメなのは「人生哲学関連の書籍」です。
といっても、難解な哲学書ではなく、噛み砕いてかかれたハウツー本のようなものです。
こういった書籍には、生き方に関するエッセンスが散りばめられています。
たくさん読むと「物事に対する切り口が増える」のでそれだけ文章も書きやすくなります。
生きる上での助けにもなるので一石二鳥ですね。
ちなみに、「切り口」とは、物事を考える上での視点のことです。
1つの物事にもいろいろな要素があります。
良い部分もあれば悪い部分もありますし、細かく考えればたくさんの視点があるはずです。
1つの視点からだけでなく複数の視点で考える方が可能性が広がるので、切り口は多いほどよいと言えます。
就寝前の読書の注意点
昨今は、電子書籍のシェアが大きく伸びていますね。
しかし、寝る前に読む場合は睡眠の観点から直接光を放たない紙の書籍の方が良いようです。
もちろん、明かりは弱めのものを使いましょう。
昔は、暗いところで本を読むと目が悪くなると言われていましたが、迷信だということが分かっていますので安心して下さい。
ただ、暗すぎると目は疲れますので注意する必要があります。
最後に
本を手にする方法として、最新のものをすぐに読みたいという場合をのぞけば図書館を使うのがオススメです。
お金もかかりませんし、かさばる紙の本を所有する必要もないので、一石二鳥だと思います。
最近は、ネット予約が可能な地域も多いですし、未所蔵のものがあるならリクエストをすれば購入してくれる図書館もあります。
図書館から遠ざかっている方は、久しぶりに活用してみてはいかがでしょうか。