ネット上のデマでトイレットペーパー・ティッシュ・生理用品が品薄に!デマに対する見解・対策などについて【コラム】
sns発信のデマで、トイレットペーパー・ティッシュ、生理用品までもが品薄状態になっています。既にデマの打ち消しは各所で行われていますが、影響はしばらく続きそうです。
今回のデマの内容について
snsを中心に、「中国から原材料を輸入できなくなる」というデマが流れ、トイレットペーパーをはじめとする、パルプ系の製品の品薄状態が発生しています。
具体的な製品は、トイレットペーパー・ティッシュ・生理用品・オムツなどです。
現状は?
実際に調べてみると、トイレットペーパーについて、国内流通分の中国依存度はたったの2.3%程度なので、根も葉もないデマといえます。
現在、各方面からデマの打ち消しが行われています。
しかし、デマだと認識できても、品薄なのは事実です。
自宅使用分のストックが心もとない人は、念の為、少し多めに欲しいという心理状態になってもおかしくありません。
そのため、しばらく品薄状態が続く可能性があります。
品薄状態は全国共通?
全国的に品薄というわけではなく、今のところ売り切れが発生していない地域もあります。
筆者に聞こえてくる範囲では、静岡や岡山ではスーパーやドラッグストアにまだ在庫があるようでした。
栃木や茨城あたりでは、どこにいっても売り切れで、入荷は翌週になるという情報もありました。
地域によって差が激しい印象です。
ネットでは売り切れや、高額転売も既に行われている状況です。
このことを受けて、sns上では、転売ヤーや、明らかな過剰購入をする人達に向けての非難の声が非常に多くあがっています。
デマの発信者には法的処置が必要?
先日も、「あおさ」が新型コロナに効くというエビデンス不足の情報を何者か発信したことで、品切れが起きました。
私達の日常生活に直接かかわらない部分でなら許容できますが、日々必ず必要になる日用品でデマを流すというのは大きな問題です。
このような悪質なデマを流した人を罰するべきだという声も多く上がっています。
情報を受け取る側にも問題
情報を鵜呑みにして拡散した人にも問題があります。
日本人は、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」に代表されるような、右へならえの性質が強いといわれています。
言い方を変えると、他人を根拠なく信じすぎるということでしょうか。
だから余計に、デマに踊らされてしまうのでしょう。
可能な限りデマに踊らされないように気をつける必要があります。
デマに踊らされないために
- 大元の情報発信者を特定できない情報を疑う
- 情報の根拠が妥当なものか調べる
この2つは最低限必要になります。
情報発信者が、大手テレビ局であれば、個人が発信したものより信憑性は圧倒的に高いといえます。
さらに万全を期すなら、根拠が妥当かを可能な限りネットを使って調べてみる方がよいでしょう。
個人発信かつ、根拠が提示されていない情報は無視するのが賢いです。
常に、「何で?」という視点を持つようにすることが大事です。
まとめ
こんなことを言っては本末転倒なのですが、私達がいくら情報に対して冷静に対応したとしても、一定数デマに踊らされる人がいればその影響は大きいです。
必要なものが品薄になりかければ、自分の生活を守る為に動かざるをえなくなります。
それがさらに品薄状態に拍車をかけることになってしまいます。
こういった負のサイクルを止めるためには、ネット上で議論になっているように、社会に混乱をまねくようなデマの発信者に対する罰則の強化が必要になってくるのではないでしょうか。