ショートスリーパーは【太る】!寝不足・短時間睡眠が肥満につながる理由(ワケ)とは?
ショートスリーパー(短時間睡眠者)は太る!その理由とは?睡眠時間の多少によって、なぜ太るリスクが増えるのかをエビデンス(根拠・証拠)も踏まえて詳しく説明します。
ショートスリーパーとは?
まずは、簡単に「ショートスリーパー」について説明します。
ショートスリーパーは、「短眠者」ともいわれます。
一般的に、人が健康を保つための必要睡眠時間は、8時間前後といわれています。
ショートスリーパーは、6時間未満の睡眠でも問題なく生活できる人を言います。
中には3~4時間程度の睡眠でも問題ない人もいます。
ショートスリーパーが太る理由について
今回の記事は、対象をショートスリーパーというくくりで書いていますが、もちろん寝不足の人にもあてはまります。
ショートスリーパーは「痩せやすい」?
ショートスリーパーは太りやすいと言うと、「太るというのはおかしい、逆に痩せやすいはずだ!」と主張される方もおられると思います。
痩せやすい根拠として、「起きている方が基礎代謝が高い」ことを挙げられるでしょう。
確かに、就寝中の基礎代謝は活動中と比べると6~7%ほど低くなります。
この事実だけで考えると、睡眠時間が短いほど痩せやすいという結論にいたります。
これが太る理由!ショートスリープの大きな弊害とは?
先に書いたように、起きていたほうが基礎代謝によるカロリー消費が多いことは間違いありません。
ただ、睡眠時間が少ないことによって別の大きな弊害が発生しているとしたらどうでしょうか。
以下のようなエビデンスが報告されています。
- 睡眠時間が短い人の肥満率は高い
- 睡眠時間が短い人は食欲が増す
それぞれについて、詳しく説明します。
睡眠時間が短い人の肥満率は高い
アメリカのコロンビア大学が、32歳~49歳の男女のデータを対象にして解析。
BMI(肥満度の指標)と睡眠時間との関係を調べた結果。
睡眠時間が4時間以下の人と8時間程度の人を比較すると、前者の方の肥満率が73%も高いことが判明しています。
睡眠時間が短い人は食欲が増す
アメリカのスタンフォード大学が、30歳~60歳の男女1000人を対象に行なった疫学調査。
対象者を、5時間睡眠と8時間睡眠に分けて比較した結果。
前者は、後者に比べて食欲を旺盛にさせる「グレリン」というホルモンが約15%上昇。
同じく、食欲を抑制するホルモン「レプチン」が約16%減少していることが判明しました。
この事実から、睡眠時間が短い人は普通の人と比べて食欲が増してしまうという結果が導き出されました。
まとめ
ショートスリーパーは、普通の人と比べると1日の消費カロリーは高くなります。
しかし、睡眠時間が短い人は普通の人より肥満傾向が強いというエビデンスが明らかになっています。
その大きな要因として、食欲を旺盛にする「グレリン」と食欲を抑制する「レプチン」の分泌に変化が生じ、食欲が増してしまうということが挙げられます。
肥満に気をつけたい、あるいはダイエットをしたい場合、毎日8時間程度の睡眠をとることをおすすめします。