フラフープダイエットの効果について考える
フラフープダイエットの効果について考えていきたいとおもいます。
フラフープといえば、大きな輪っかを腰でぐるぐると回す運動をするために器具ですね。
若い方は知らないかもしれませんが、昭和の時代に大流行しました。
最近、ダイエット器具として脚光を浴びつつあるフラフープ。
ダイエット効果はあるのでしょうか?
フラフープのダイエット効果は本当か?
フラフープのダイエット効果として一般的に言われているのは以下の3つです。
- 有酸素運動としてのカロリー消費
- お腹や下半身周りの筋力アップ
- お腹まわりの部分痩せ
本当にこれらの効果があるのかを考えてみましょう。
有酸素運動としてのカロリー消費
こちらに関しては、疑いようのない事実だといえます。
どの程度のカロリー消費が見込めるのかというと、10分で100kcal程度といわれています。
そんなにあるのかな?という気もしますね。
体重何kgの人が10分行った場合の消費量なのかも不明です。
フラフープのカロリー消費量は、ランニング10分行ったのと同じぐらい、という例えがネット上に掲載されていることが多いのでそれをベースに考えてみましょう。
METs計算で体重が60kgの人がランニングを10分行ったときのカロリー消費量は、
計算式:消費カロリー=METs×体重(kg)×時間(h)×1.05
ランニング:8.0km/時、134.1m/分のMETs=8.3
※ランニングといってもどの程度のものかによって違いますが、今回は時速8kmで計算。
消費カロリー=8.3×60×(1/6)×1.05=87.15kcal
50kgの人なら、72.6kcal
10分100kcalは、個人的にはちょっと高く言いすぎかなという気がします。
走るよりフラフープの方が楽ですし、フラフープを回すのが上手ければ上手いほどロスが少なくなって楽なんですよね。
ちなみに筆者は、回すのがうまい方です・・・。
一般的にいわれているフラフープのカロリー消費量について、どのように考えるかは皆さんにお任せします。
お腹や下半身周りの筋力アップ
筋力アップについては、通常の筋トレと比べると効果は相当小さいと思って下さい。
有酸素運動で鍛えられるのは、主に遅筋です。
遅筋とは、長時間運動をする時に役立つ筋肉で、筋肥大しにくく大きな力を出すことはできません。
これに対して、筋トレのような高い負荷で鍛えられるのが速筋です。
大きな力を出せて、筋肥大もしやすい筋肉です。
筋力アップしやすくダイエットにも大きく貢献するのは速筋です。
ただ、筋肉をしっかりつけてメリハリボディーを目指すのではなく、細く締まった体にしたい場合は、遅筋を中心に鍛えると良いです。
その場合は、筋肥大しにくいわけですから、筋肉によるダイエット効率はそれなりになります。
お腹まわりの部分痩せ
部分痩せを期待してフラフープダイエットをやってみようという人は多いと思います。
まず言えるのは、遅筋を鍛えることで体は締まるでしょう。
そして、有酸素運動でのカロリー消費によってうまく脂肪を燃焼させることができるなら、結果的にお腹周りもスッキリしてくるはずです。
しかし、腰を回すことによって部分痩せ効果があるのかどうかという事については、現状グレーゾーンだと言われています。
今後の研究によって解明を待つしかありません。
部分痩せについては、あまり期待せずに行うのが良いでしょう。
ということで、基本スタンスは、筋肉を鍛えつつ脂肪を落とすことです。
部分狙いではなく全体的にです。
フラフープ以外にも速筋を鍛えるかるい筋トレを加えると効果的です。
そうすることで間違いなく目標部分もスリムになります。
部分痩せの可能性を信じるなら、筋トレ追加よりもひたすらフラフープを回すのもありかもしれません。
どんなダイエット手法を使うにしても、健康的に痩せるためには栄養管理と摂取カロリー<消費カロリーという条件を満たす必要があります。
単にフラフープを回すだけでは健康的に痩せられませんのでその点は気をつける必要があります。
フラフープのメリット・デメリット
いつでもどこでもというわけにはいかないので継続性が良いとはいえません。
狭い部屋では回せないというのもマイナスですね。
フラフープの動き自体は単調ですぐに飽きてしまいますが、その分、ながら運動も可能なのは良い点といえるでしょう。
慣れてくればテレビを見ながらでも回すことができます。
フラフープの選び方
フラフープは、ある程度の大きさと重さがあったほうが回しやすいといわれています。
また、硬い素材のものは長く回すとウエスト周りが痛くなる可能性があるので、ある程度弾力があるものがオススメです。
大きさと重さについて
具体的には、直径90センチ・重量500g程度を目安にしてみてください。