尿一滴でガン検診【2020年】のまとめ

尿一滴のみでガン検診が可能な技術が確立されました。
開発者・方法・開始時期・検査にかかる金額や開発者の今後の目標などをまとめました。
ガンの現状
日本では、3人に1人がガンで死亡しています。
ガンの早期発見が急務となっています。
ガン検診の現状
検診率の国の目標が50%ですが、各種ガンで軒並みそれを下回っています。
そのために発見が遅れて手遅れになるケースも少なくありません。
検診を受けない理由として、
- 受ける時間がない
- 健康に自信があり必要がない
- 心配になったら受診すれば良い
- 費用が高いかかる
- 怖い
- うっかり忘れてしまった
などが挙げられます。
誰が開発したのか?
HIROTSUバイオサイエンス代表取締役・広津崇亮(たかあき)氏が開発。
線虫の匂いに対する嗜好性を解析し、尿を使ったガン検診に応用。
広津氏は、線虫によるノーベル賞受賞が過去に数回あるが、
「経営者なのでノーベル賞に興味がない」とミヤネ屋で語っています。
尿一滴でどう検査するのか?
線虫(シー・エレガンス)を利用。
1mmほどの大きさのこの線虫は、尿中に含まれるガンが発する臭いをエサと勘違いして寄ってくるという性質をもっている。
この性質を利用して、N-NOSE(エヌノーズ)という手法を開発。
50匹の線虫をシャーレ入れて尿を1滴たらして30分経過後に過半数が集まってきた場合、ガンの可能性が高いと判断します。
これを20回程度行って診断を確定させるということです。
いつから可能になるのか?
2020年1月中に提携医療機関を発表。
当初は、地域が限られるのですぐに全国で受けられるわけではありません。
費用はいくらかかるのか?
1回9800円で検診が可能です。
結果がでるまでの期間は?
約2週間から最大1ヶ月で結果がでます。
N-NOSEの精度は?
85%の確率でガンを発見できる。
この数値は高精度といえるということです。
1回の検診で15種類のガンの診断が可能。
現状では、どこかにガンがあるということのみわかります。
N-NOSEの今後の目標・課題
小児がん対応
子どもたちも検査を受けられる環境整備。
取扱機関の拡大
尿検査の一部として実施をめざす。
海外展開も。
ガンの種類を特定
2022年中に膵臓ガンを特定可能になる予定。
将来的にはすべてのガンで特定可能になる。
まとめ
今後、広く全国の医療機関で導入され、さらに価格が下がり検尿のついでに検診をするというような気軽な環境ができれば、超早期発見も可能になりそうです。
今後、研究が進みガンの部位特定まで可能になれば、いろいろな意味で患者の負担が縮小されますので期待したいと思います。

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